ads.txtとは何?

ads.txtとは?

ads.txtは AD Fraud( 不正広告、広告詐欺 )を防ぐための仕組みです。 ads.txtはツールと言っていますが、テキストファイルです。
ads.txtはインベントリー(広告枠)を販売する権限を持つ人(認定販売者)を宣言することで、プログラマティック方式での取引の透明性を改善できる簡単な、また柔軟な方法です。
ads.txtを通じて、媒体者は公式に販売を許可している広告システムを宣言することができ、広告主は広告詐欺師のインベントリーではなく、効果が期待できる広告インベントリーを購入することができます。
媒体が提供するads.txtのリストを通じて広告主がインベントリーを購入する際に、信頼できる媒体か(なりすましサイトではないこと)を確認し、安心して入札が行われるようにする仕組みです。
「ads」とはAuthorized Digital Sellers(公開されたデジタル販売者)の略字です。

どうしてAD Fraudの防止が可能か?
ads.txtの動作プロセス

1. 媒体者がインベントリー(広告枠)を販売して良いと許可したSSPまたはExchangeのリストをサーバーにテキスト形式でアップロードします。

ads.txtの内容

① SSP/Exchange ドメイン (必須)
 SSP、エクスチェンジ、ヘッダービディングなどの広告システムのドメイン名です。

② アカウントID (必須)
 媒体を識別するためのIDです。

③ アカウントタイプ (必須)
 アカウントタイプは「DIRECT」と「RESELLER」2種類があります。
 媒体がアカウントを直接管理している場合は「DIRECT」、
 第三者がアカウントを管理していて媒体が直接管理していない場合は「RESELLER」になります。

④ タグID (任意)
 広告を識別するIDであり、タグIDは必須項目ではなく、任意項目です。
 そのため、省略するケースがあります。

①から④は「コンマ(,)区切り」で記載します。

2. 広告主(DSP)はWebクローラーを利用して定期的にデータを収集します。

IAB Tech Labサイトより( https://iabtechlab.com/ads-txt-about/ )

3.広告主はads.txtを利用し、入札の有効性を確認します(信頼できる媒体からのサイトであり、承認された媒体から来ている入札であること)。

 つまり、広告主が「A」というOpen Exchangeを通じて「xxx.com」というサイトのインベントリーを購買しようとする場合、「xxx.com/ads.txt」にアクセスして「A」が承認されている媒体なのかの確認ができます。
 ただし、ads.txtファイルには単純に許可された媒体の名前だけではなく、媒体の名前(ドメイン)、アカウントの固有番号、タイプ、タグIDの情報が含まれています。そのため、広告主側では安心できる媒体かの確認ができます。

ads.txtを利用した取引イメージ

設置ルール

ads.txtの設置場所はルートドメインになります。wwwや他のサブドメインの直下ではなく、ルートドメインに設置してください。
例) https://example.com/ads.txt → OK
  https://example.news.com/ads.txt → NG

場合によってはサブドメインにads.txtを設置するケースがあります。
例えば、媒体がルートドメイン/サブドメインを別々に管理している場合やルートドメインとサブドメインの管理している会社が異なっている場合など、サブドメインにads.txtを設置する必要があるケースがあります。
サブドメインに設置する場合は、ルートドメインにads.txtを設置し、サブドメイン定義の記載をすることが前提になり、定義をすることでサブドメインのads.txtが有効になります。

サブドメイン定義の例

また、 Content-Typeは「text / plain」、charsetは「UTF-8」の指定が推奨されています。

※ご注意
ads.txtの設置方法や内容が誤ってしまうと、インベントリー(広告枠)に広告が出なくなり、リスクが発生しますので、ads.txtの内容を作成する時やサーバーにアップロードする時にはご注意ください。

まとめ

ads.txtはIAB Tech Labが発表して数年の新しい広告技術の一つです。
Googleからads.txtを使用して承認されていないインベントリーについては、フィルタリングをするという発表があった後、ads.txtの使用はさらに増加することになりました。
このように、このads.txtを使用する媒体は、継続的に増加していくと思います。媒体に頭痛の種だったAD Fraudの一種であるドメインスプーフィングを解決し、信頼感のある広告の取引を継続することができるという利点は媒体に収益をもたらすでしょう。